発達障害者が抱える困りごとの解消を目指す
大栗紙工の「mahoraノート」

1930年創業の大栗紙工は、発達障害者を支援する一般社団法人UnBalanceとともに、発達障害の当事者約100人の声を集めて開発した「mahoraノート」に、新色のミント、小さいサイズのノート(B6、A6、B7)、A4サイズのシートを追加し、2021年2月27日(土)に新発売する。

mahoraノートは、2020年2月に発売した同社初のオリジナル商品で、今回2種から36種へラインナップを拡大し、発達障害に関わる人たちが抱える多様な困りごとの解消を目指す。

発達障害にはさまざまな特性があり、視覚が過敏で、白い紙は反射によるまぶしさを感じる人が少なくないという。また、いつの間にか書いている行が変わってしまう、罫線以外の情報が気になって集中できないなどの困りごとを抱えており、知的能力に問題がないにも関わらず、学習に支障が出ることがあるそうだ。

そこで、「mahoraノート」では、表紙や中紙から、余分なデザインや情報を省いたシンプルなデザインを採用。

太い線と細い線を交互に印刷したり、あるいは一行ごとにうすい色のついた帯を印刷したりして、行がはっきりとわかるようにした。また、細い線を使って漢字にふりがなを振ったり、書く時のバランスもとりやすくなっている。

中紙には、反射によるちらつき、まぶしさを抑えた国産色上質紙を使用。色はレモン、ラベンダー、ミントの3色から選ぶことができる。

中紙の国産色上質紙は、通常のノートに使われている中紙に比べて10%ほど厚い紙を使用し、強い筆圧で書いても凹みにくくなっている。平滑性に富んでいるので書きやすく、消しゴムで消す時にもきれいに消すことができる。End