若林佛具製作所は、京都の伝統工芸「京仏壇・京仏具」の技術から生まれた作品を紹介する展示会「Re：DISCOVER vol.1　INHERENT:PATTERN BY 秋山かおり」を、京都市の京都本店1階にて2021年2月5日（金）から3月7日（日）まで開催する。

京仏壇・京仏具は、木工・漆工・金工など幅広い職種で成り立ち、｢工芸の技術を育て､高め､次の世代へ継承する｣という考え方のもと、職人技術の他のジャンルへの応用に取り組む同社。近年はクリエーターや日本各地の工芸産地の協働に積極的に行っている。

そこで、こうした取り組みから生まれたプロダクトを紹介する「Re：DISCOVER（リ・ディスカバー）」を不定期で開催することになった。

その第1弾として、プロダクトデザイナー・秋山かおりが展開する「INHERENT:PATTERN（インヒレント：パターン）」を展示。同社が製作した新作のURUSHIコレクションも関西エリア初披露となる。

▲INHERENT:PATTERN DD:WW URUSHI コレクション

色や素材の持つ力を効果的に活用するクリエイションを生み出す秋山かおりによる「INHERENT:PATTERN」は、「木は生きている素材」というメッセージを表現したプロダクトブランド。

同氏は2020年に京都の職人工房を訪問。漆が年月の経過とともにゆるやかに硬化が進む「生きている素材｣という木との共通点に着目し、コンテンポラリージュエリーライン「DD:WW」の金属パーツの代わりに漆を使用、強度を保ちながらもジュエリーに求められる軽やかさを実現している。