TOTO、ウェルネストイレを発表
座るだけで体の状態をモニタリング

TOTOは、初のオンライン開催となる世界最大規模の技術見本市「CES2021」への出展を行った。今回は「TOTO CLEANOVATION」のメッセージとともに、出展コンセプトを「Hello, I’m your Wellness Partner.」とし、「健康」という新たな生活価値創造をめざすウェルネストイレの取り組みを初めて表明した。

同社は、「クリーンであることで生活を豊かにすること、それをテクノロジーやイノベーションで実現していく」という想いを込めて、「TOTO CLEANOVATION」というメッセージによる訴求を2019年3月より行ってきた。

今回のCES2021では、新型コロナウイルスの感染拡大により衛生・清潔への意識が高まるなか、TOTOが以前より取り組んできた「TOUCHLESS(非接触)」、「WASHLET」、「CLEAN SYNERGY」を、アメリカ市場を含め世界に広げていくことを発表。

さらに、初表明となるウェルネストイレの取り組みでは、特別な操作や装置は不要で、普段どおりにトイレを使うだけでさまざまな健康指標をモニタリングし、健康状態に応じたリコメンドをスマートフォンのアプリに届けるという基本コンセプトを紹介した。

TOTOが目指すウェルネストイレとは、いつものように座って用を足すだけで、体の状態をスキャンし、健康に関するリコメンドを返してくれるもので、排泄時には自然と衣服を脱ぐため、トイレの便座と皮膚が接する独特のタッチポイントがあり、排泄物そのものからもさまざまな健康データが得られる可能性があるという。

▲CES 2021 プレゼンテーション動画より

また、「デザインと機能の高度な融合」を目指して、ノイズレスデザインを追求してきた同社は、ウェルネストイレにおいてもノイズレスが目標となる。健康チェック機能のために凹凸や隙間が発生し、トイレが汚れやすくなる、ということがないようにデザインするとしている。End