NEWS | 建築
2020.12.07 16:35
多摩美術大学では、八王子キャンパス隣接地に新しい女子学生寮「多摩美オリーブ館(TAMABI OLIVE DORM)」が完成した。
同大学では初めてとなる大学直営の学生寮で、2021年4月から運営を開始する。それに先立ち、2020年12月1日(火)から順次、新入生・在学生を対象とした入寮申込受付を開始した。
多摩美オリーブ館は、地上5階建ての鉄筋コンクリート造で、2つの円弧が向かい合い、中庭には風が抜けるように設計されている。
1階にはダイニングやホール、セミナー室などの共用スペースがあり、学生の居室は2階から5階の全186室で、勉強机・ベッド・ユニットバス・トイレ付き。勉強机は寮室で作品を製作する時の作業台にもなる。
各階には学生が自由に使えるランドリーとキッチンスタジオがそれぞれ備えられ、学生が快適に過ごせるような空間設計となっている。
設計のポイントについて、同大学キャンパス設計室長で環境デザイン学科教授の田淵諭は、「建築の外観は緩やかなカーブを描く特徴的な佇まいで、上空から見ると木の葉の形をしています。風通し・採光・換気という自然のめぐみをかたちにすることを設計コンセプトとしています」とコメント。
オリーブ館の内部は、360度カメラで撮影したVRツアーで疑似体験できる。