職人の技術を学習するフードテック
バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO」

ユーハイムは、画像センサーを搭載し、職人の技術を機械学習する、バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」を開発した。2021年3月4日に愛知県名古屋市で開業する「バウムハウス」への実装に向け、年明けより実証実験を開始する。

THEOは、職人が焼く生地の焼き具合を、各層ごとに画像センサーで解析することで、その技術をAIに機械学習させデータ化し、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼き上げることができる。

ユーハイムでは、アバターインと共同開発することで、今後、菓子店間の遠隔操作や、消費者によるアバターを通じた焼成体験などの実証実験を行う。

ユーハイムは2020年3月4日に、菓子製造工程に添加物を使わないため、材料メーカーとともに、加工材料から添加物の排除を実践する「純正自然宣言」を行った。

これと同時に、生産性を高めるためには、添加物のなかった頃の職人の技術の復活や継承、新たな職人の育成が欠かせないが、時間も手間もかかる過程のブレイクスルーとしてこのバウムクーヘン専用AIオーブンを開発したそうだ。End