NEWS | 建築
2020.11.25 15:30
長野県松本市の扉グループは、アグリツーリズム四賀推進協議会が改修した歴史的建造物を利用した松本市四賀地区の民泊施設「Satoyama villa 本陣」の運営を2020年9月に開始した。
同施設は、里山再生プロジェクトとして2019年同市中山地区に開業した「Satoyama villa DEN」に続く第2弾で、旧本陣・小澤家が所有していた母屋と離れからなる2棟を4客室、ダイニングとラウンジに改修している。
敷地は母屋、離れ(洋館)、蔵4棟が点在する全2,340㎡。木造一部3階建ての母屋は、中央部分に天窓まで見上げる高さ13mの吹き抜けがあり、幾重にも組み合わされる梁はすべて1本の欅で作られているダイナミックな建築様式が残されている。
母屋の3客室と離れの1客室は、屋敷の持つ歴史的特性を最大限に生かした配置で、母屋は殿様が実際に休息した奥座敷、家来と会議をしたと伝承される部屋、吹き抜けの大空間に架けられた渡り廊下がある部屋が客室となる。また、かつてこの家で使用されていた囲炉裏が残されたダイニングエリアも用意。
さらに、昭和初期に建てられた総檜造りの離れでは、現存するステンドグラス細工をそのまま生かした大正ロマンの空間にアンティークの家具を配したラウンジがあり、らせん階段の2階には1客室を設けている。