NEWS | アート
2020.10.27 15:45
オランダ・アイントホーフェンを拠点とするデザインスタジオ Raw Colorが手がけたインスタレーション「Chroma Columns」は、Kvadrat(クヴァドラ)のソフトなニットテキスタイルにハードな機械装置という相反するものを組み合わせた作品である。
この作品は、グラフィックや写真、テキスタイルの全体を通してデザインされたもので、色彩の現れ方を探求するプロジェクトとして、とりわけテキスタイルデザインにおける色彩の重要性にフォーカスしているという。
モーターで回転する三角柱には、Raw Color自身が手がけたさまざまな色合いのあるKvadrat Febrik のニットテキスタイル「Planum」を張っており、回転させることで、新しい色の組み合わせや装置を包むニットテキスタイルのしなやかさが現れてくることになる。
これらの三角柱は、部屋の仕切りや音響パネルとしても使えるそうだが、インスタレーションでの関心はむしろ、テキスタイルの特徴を作り上げるうえで色彩の役割を考えることにある。
私たちはまず色彩を通してテキスタイルを理解するのであり、色の組み合わせからテキスタイルの構成が浮かび上がるのだ。こうした基本的な性質はしばしば見過ごされがちで、観る人にこれをより深く考させることが「Chroma Columns」のねらいなのだ。