澄み渡る空気が心地よく、秋本番を迎えた今日この頃。行楽の秋、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋など、秋を満喫するためのワードが満ち溢れていますが、皆さんはどんな秋を楽しんでいますか? 今年は、新型コロナウイルスの影響もあり、自宅で秋を楽しむ方が多いのではないかと感じています。そんな“おうち時間”を豊かにする見た目が美しく、さらには味でも楽しめるアイテムをご紹介しながらその魅力に迫りたいと思います。
まず、ご紹介するのは、赤い色をした日本酒「伊根満開」です。古代米である赤米を使用して「赤い色のお酒」造りにチャレンジした一品。美味しい日本酒がたくさんあるなか、どうやって生き残っていける商品を開発するか、試行錯誤を重ねたそうです。
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次にご紹介するのは、ピンク色の醤油「華貴婦人」です。こちらは、鳥取産のビーツを使用してピンク色を出した、食卓が華やかになる一品です。女性目線で鳥取を盛り上げたいという想いで開発された商品で、醤油のほかにも、ピンク華麗(カレー)やピンクだし、ピンク桜葵美(わさび)などがあり、バラエティー豊かなラインアップを楽しむことができます。「ゲゲゲの鬼太郎」や「名探偵コナン」の生みの親である漫画家を輩出し、まんが王国としても有名な鳥取県。この商品は、ブランドアイコンとして「貴婦人4姉妹」というオリジナルのキャラクターを設定し、ブランディングされている点も、まんが王国ならではの盛り上げ方で、地域活性につながる新しい取り組みだと感じました。
続いては、「虹色ラムネ」です。虹は時間とともに薄らいでいくものですが、その風情を商品に重ね合わせた一品です。アップル、オレンジ、グレープ、ハワイアンブルー、メロン、レモンの6種類の味と色を楽しむことができます。花や野菜由来の天然色素で色を表現されているため、虹のように、徐々にと色が薄れていくのが特徴です。
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最後にご紹介するのは、青いジャムこと「青い森の天然青色りんごジャム」です。神秘的な青色は、「アンチャン」というタイ原産のハーブで色づけされていて、着色料はいっさい使わずに、この色を表現しているそうです。もともとは「アンチャンを広めることでタイの貧困を助けたい」との想いから開発されたのですが、今では、新しい青森土産として注目されています。
今回ご紹介したどの商品も、見た目にはインパクトがあり、いつもの食卓を華やかに彩ることができますが、食べてみると慣れ親しんだ味です。また、特産物や天然素材を使用しているので、目で見て楽しむだけではなく、安心していただける点も魅力です。今まで「インパクト重視」「安心重視」といった、それぞれの特異性をアピールするものが多かったなか、「インパクトと安心」の両立を果たしている物づくりに新しさを感じました。また、「まちおこしに協力したい」「ほかにはない商品をつくりたい」など、背景に隠されている想いを知ることで、違った味わいが増す、感慨深い商品に出会えた秋でした。