伸張性のある紙材を使った
立体成型できる包装を実現

食品、医薬品向け包装機械を展開する独シンテゴンは、伸張性のある紙を使った立体成型充填機「TPU1000」の販売を開始した。

昨今、サステナブルに向けた取り組みとして3R(Reduce・Reuse・Recycle)の考えから、環境に配慮した容器包装の開発が世界的に進んでいる。しかし、紙は伸びないので、製紙された紙から形を作ることは困難とされていた。

そこで、スウェーデンの製紙メーカー、ビルルドクロスナス社が開発した伸張性のある紙「FibreForm」を用いることで、立体成型できる包装を実現できるようになった。

この機械では、金型で紙をプレス加工し、製品を充填、シール、カットまでの工程を1台で行い、従来では考えられなかった製品と包装が一体となった新たなデザインが可能になるという。

また、モジュール構造のTPU1000は、環境にやさしい「成型紙容器」(充填量10~100 mL)を生産。この成型紙容器はシングルポーションパックに適しており、通常はブリスターに包装される小さい製品にも最適だそうだ。

化粧品、食品、電気小物など幅広い産業での活用を目指しており、充填製品は固形物だけではなく液体にも対応するとしている。End