DYDYKIN Studioが考案した
自然界の理想的な鳥の巣箱「Domik Ptashki」

変化のない生活や自然との日常的な触れ合いがないと、落ち込んだ気分になったり不満が募ったりして、楽しい毎日を送れないのではないだろうか。そこで、DYDYKIN Studioは、人と自然の交流を促すため、野鳥を観察し世話することのできる鳥の巣箱「Domik Ptashki」をデザインした。

このプロジェクトでは、まず、一般的な巣箱のデザインから離れ、自然界の理想的な鳥の巣について研究し、野鳥の専門家にも意見を聞いたりしたそうだ。

巣はできるだけ自然の住みかを模したもので、環境にやさしく、派手な色やにおいは避けたいが、一方で、丈夫な構造で気候の変化に耐えることができなければいけないし、人にとっても魅力的でメンテナンスのしやすいデザインが必要だった。

そして完成した「Domik Ptashki」は、自然にできた空洞に似た形で、外観の丸みは、雨や雪、風の影響を弱めることができる。また、低重心により、取り付ける木の枝への負担をかけずにしっかりと固定できる。

巣の出入り口は、外敵から鳥を守るように補強してあり、巣全体は分解が可能なので、巣が必要なシーズンが終われば、枝から下ろし清掃して、次のシーズンにまた利用できる。

8つのパーツを角柱状に組み立てるデザインは、強度を上げるだけでなく、製作するのも容易。木製で、耐久性を維持するために、環境にやさしい塗装を施している。

DYDYKIN Studioによれば、「Domik Ptashki」はロシア語で文字通り「鳥の巣」を意味するという。まだプロトタイプの段階で、自然への思いを共有できる巣箱のメーカーを求めているそうだ。End

▲ Igor Dydykin(DYDYKIN Studio)