NEWS | プロダクト
2020.09.07 15:18
大阪府城東区にある中川鉄工は、プロダクトデザイナー 鈴木康祐とコラボレーションしてできたステンレス酒器「shitatari」を販売している。
この酒器は、最近の日本酒の楽しみ方が多様化していることに合わせて、日本酒を違うアプローチで愉しめないかという想いから生まれたプロダクト。
日本酒は古来より神事で捧げたり、慶事に飲んだりすることがほとんどで、庶民の口に入ることはなかなかなかった。「shitatari」では、そんな丁寧に生み出される日本酒が一滴ずつ滴り落ちる様を酒器としてそのまま表現している。
今回、大阪の町工場で100年超の歴史を歩んできた中川鉄工は、得意の加工技術「薄肉切削」を駆使して、難削材であるステンレスの特性を活かした、これまでにない製品を鈴木とともに模索。そこで思いついたのは、「じかに日本酒を触ることができないか」という発想だったという。
この薄肉切削により飲み口を極力薄く加工することで、他のものとは違う感覚で日本酒を感じられる酒器を目指し、想定したデザイン通りの削り出しを実現したそうだ。