南部鉄器の釜定。
9月5日に書籍刊行を記念したオンラインイベントを開催

▲写真家・鈴木拓也さんが撮影した宮伸穂さん

岩手県盛岡市に工房を構える釜定は、南部鉄器のなかでも現代の暮らしにあったモダンなデザインで知られるつくり手。三代目の宮伸穂(みや・のぶほ)さんは、中尊寺金色堂をはじめとする国宝や重要文化財の修復を手がけるなど伝統技術を継承する一方、日用品としての鉄器を提案するプロダクトデザイナーでもあります。

▲鈴木さんの目を通した盛岡の町。鈴木さんは世界中をまわり働きながら写真を撮影しており、9月5日はそのお話も披露する予定。Photos by Takuya Suzuki

釜定の初の書籍「南部鉄器のある暮らし 釜定の仕事」の刊行を機に、現在、3回にわたる無料オンラインイベントが実施されています。その2回目「南部鉄器が生まれた、盛岡の町 オンライン写真展」は、2020年9月5日(土)17:00~18:15(先着100名、事前予約制、申込締切9月3日)に開催。本書で、盛岡の町や人、食、自然、建物を撮影した写真家・鈴木拓也さんと宮さんとの対話によって、南部鉄器が生まれた盛岡の風土や魅力について解き明かしていく予定です。

イベントの詳細や申し込みは、Peatixまで。

パンや鍋、ポット、栓抜きといった日用品から、さまざまな生き物の形をしたオーナメントまで、釜定の道具がどのように生まれてきたのかが垣間見える、貴重な機会になりそうです。盛岡の空気も感じられるのではないでしょうか。End


「南部鉄器のある暮らし 釜定の仕事」(青幻舎・発行)では200を超える全製品のサイズや使用方法を紹介する。128ページ、A5判、1,800円+税。