▲ ベートーヴェン生誕250周年記念モデル

ヤマハミュージックジャパンは、ヤマハ傘下のピアノ製造会社 L.Bösendorfer Klavierfabrik GmbH（ベーゼンドルファー）のグランドピアノの限定モデルとして、「ベートーヴェン生誕250周年記念モデル」と「セセッシオン」を2020年7月25日（土）より発売する。

2020年は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン（1770-1827）の生誕250年にあたる節目の年だ。彼は生涯を終えるまでの約35年間をウィーンで過ごし、ほとんどの作品をこの地で作曲した。一方、ベーゼンドルファーは1828年にウィーンで設立、ベートーヴェンの影響を色濃く受けたウィーン文化の中で歴史を紡いできたという。

「ベートーヴェン生誕250周年記念モデル」には、「ピアノ・ソナタ第14番『月光』Op.27-2 嬰ハ短調」第3楽章の自筆譜がピアノの大屋根の内側に施されているほか、ベートーヴェンの似顔絵や名言がマザー・オブ・パール（真珠層）の装飾で施されており、全世界15台限定の特別モデルとなっている。

一方「セセッシオン」は、19世紀末のウィーンに登場した新進気鋭の総合芸術運動「セセッシオン（分離派様式）」と、分離派アーティストの展示施設として設立された同名の建築物「セセッシオン（分離派会館）」からインスピレーションを受けてデザインされたモデル。

グランドピアノの大屋根の内側の装飾や、ボディの内側を彩る繊細なグリーンは、分離派会館のシンボルである月桂樹の葉がモチーフ。また、いたるところに23K金メッキが施され、譜面台には分離派のモットー「聖なる春（Ver Sacrum）」の文字が彫り込まれている。

▲ セセッシオン

分離派は、1902年にベートーヴェンをテーマにした展覧会を分離派会館で開催し、権威に捉われないベートーヴェンの創作姿勢に共鳴を示していた。

ベートーヴェンの精神性に通じる分離派の総合芸術へのオマージュである「セセッシオン」は、全世界21台限定での発売となっている。