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2020.07.03 16:29
FacebookでAR/VRの研究開発を行うFacebook Reality Labs(FRL)は、薄くて軽量のVRメガネの新しいプロトタイプを公開した。
VRを楽しむために必要なデバイスは、これまでゴーグルタイプのものが主流だったが、今回発表されたものは、サングラスのようなメガネ。
ホログラフィック光学系(holographic optics)と偏光ベースの屈曲光学系(polarization-based optical folding)を組み合わせた新しいディスプレイデザインだそうで、これにより、およそ9mmという薄さで視野の広いVRメガネが実現するという。
従来のVRゴーグルは、LEDなどの光源、画像を作り出す液晶パネル、プラスチックレンズのような光学系という3つの要素でできているが、この3番目の光学系が重くて大きかったのだそうだ。これに代わるものとして、FRLはこのような技術を提案しているのだ。
この新しいホログラフィック光学系は、科学博物館やクレジットカードで見られるホログラフィックイメージのようなものだそうで、リアルな奥行き感のある立体像が楽しめるとしている。
また、ホログラフィック光学系はレーザーを光源とすることで、従来のものよりも幅広い色彩の再現が可能となり、ネオンサインや蝶の羽の色など、鮮やかな色彩を目にすることができるようになるのだそうだ。