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2020.06.24 15:15
アメリカの宇宙関連スタートアップ Space Perspectiveは、宇宙に向かって有人の気球を飛ばすプロジェクトを発表した。
「Spaceship Neptune」と呼ばれる与圧式カプセルに乗客と研究用ペイロードを搭載して米ケネディ宇宙センターから打ち上げる計画で、ペイロードを積んだ無人飛行試験は2021年初頭に予定されている。
この気球はパイロットが運転するもので、最大8人まで搭乗可能。6時間をかけて高度10万フィート(約3万m)の成層圏を往復するそうで、2時間ほど上空でとどまって空の旅が楽しめるという。
カプセルのデザインは、ロンドンのデザインオフィス PriestmanGoodeが手がけている。同オフィス創設者のデザイナー・Nigel Goodeは、「私たちはまず乗客の体験を考えました。たんに思い出になる体験ができるだけでなく、なにより快適な体験となるようにあらゆる要素を検討し、6時間の旅行に必要なトイレなどの設備も整えることにしています」とコメント。
さらに、「乗客が遮るもののない360度の景色を楽しめるようにスペースを効率的に配置し、旅行中にもあちこち動けるようにする予定です。また、重量は最小限に抑え、パイロットにとっても機能性の高い環境を作ることにしています。こうしたことをすべて勘案して、 このカプセルのデザインが生まれました」と説明している。