日建設計は、夏の本格的な気温上昇を目前にした2020年6月2日（火）に、東京都千代田区飯田橋のi-Garden Air（アイガーデンエア）に設置したエコ・クールスポット装置「COOL TREE LITE（クール・ツリー・ライト）」の試験運転を開始した。

「COOL TREE」は、国産間伐材で組み上げられ、太陽光発電のみで稼働するゼロエネルギーのクールスポット装置。真夏の屋外を快適に過ごせる街づくりに貢献することを目的として、日建設計、銘建工業、光栄、村田製作所の4社が、2018年に第1弾を開発した。

COOL TREE LITEは、COOL TREEシリーズの第2弾で、都会の街並みにより適合するサイズと形状を考慮し、2019年に開発した約4m四方のコンパクト版。

ミスト・日除け・接冷による涼感を演出し、太陽光発電とIoT制御による都市エネルギー消費ゼロの自立型システムである。

一般的に流通する75mm角のひのき間伐材を活用し、土台には厚さ90mmの木材の直交集成板CLT（Cross Laminated Timber）を積み重ねた。間伐材活用によって、建築材料生産エネルギーの削減を実現している。

各部材をボルトのみで接合することにより、組み立て・解体を繰り返すことが可能。木材はバイオマス発電の材料、鉄はスクラップを電炉材の材料に循環利用できるなど、エコロジカルなシステムとなっている。