5つの設計事務所とブルックリン学校が提案する
授業再開向けのガイドライン「Back to School Facilities Tool Kit」

米ニューヨーク・ブルックリン区にあるBrooklyn Lab Charter Schoolと5つのデザインファームGensler, PBDW, PSF Projects, SITU, 及びWXYは、新型コロナウイルス収束後の授業再開に向けた新しいガイドライン「Back to School Facilities Tool Kit」を公開した。

同校の生徒やその家族、教師やスタッフ、さらにはコミュニティの健康と安全を守るためのガイドラインで、自宅からの通学路での行動や、学校に着いてから教室に入るまでの手順、教室内でのソーシャル・ディスタンスの確保まで、100ページにわたり詳細に記されている。

さらに、通学の人数・時間帯や経路、学校前の歩道での並び方、一時的な待機場所、校内の階段の上り方などまでも、細やかに提案している。

もちろんこれはBrooklyn Lab Charter Schoolのためだけではなく、都市空間にあるすべての学校にとって、コロナ後の運営の指針となるものでもある。また、「公平性」に重点を置いており、あらゆるコミュニティの構成員、とりわけ障害を持つ学生にも配慮しているそうだ。

都市は人口が多く、学生数も多いので、感染リスクを抑えるために、刻々と変化する多様な状況に合わせてオプションを複数用意したり、生徒などからのフィードバックをもとに柔軟に修正を行えるように設定されている。私たちにも多くのことを示唆してくれるガイドラインだろう。End