NEWS | インテリア
2020.05.07 16:15
不要になった紙や段ボールを再利用した、まったく新しく美しいハンドメイドの「ペーパー・ファニチャー」をロシア出身のプロダクトデザイナー Vadim Kibardinが手がけている。
これまで9作品を作り上げた「Black Collection」はマットブラック一色のチェアシリーズで、いずれも個性的な形状をしているのが特徴だ。同じく「Totem Collection」は、お菓子や飲料などの紙パッケージを利用したスツールシリーズである。
紙や段ボールを重ねていくというシンプルな製造方法にも思えるが、どの作品も形状や装飾は多様で、ペーパー・ファニチャーがもつ幅広い可能性を示している。また、ユーザーの使い方や空間に合わせたカスタマイズ家具も受け付けているそうだ。
ハンドメイドは、私たちの時代の大きな動きになりつつあるというKibardin。またそれは、私たちに共通する古くからのスキルを反復したもので、帰属意識や継続性、人間味を感じさせる。デジタル時代では、アナログによる不完全さが求められているのだ。
そして、手で紙を操りながら座り心地の良いデザインモデルを構想し、ユニークな形状を作り上げ、独自の方法で造形的な作品にまで仕上げている。また、天然の素材でできたハンドメイドの作品を使うことは、使い捨てをやめて環境に配慮することにもなるだろう。