NEWS | ソーシャル / プロダクト
2020.04.08 16:40
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた取り組みとして、ロンドンに拠点を置く建設設計事務所 Foster + Partnersは、洗って再利用できる一般向けのフェイスシールドのプロトタイプを公開した。
高速大量生産ができるオープンソースのものとして、非商用利用に限り設計テンプレートや材料仕様をダウンロードすることができる。デザイナーや大規模メーカーはこれをもとに、デジタルレーザー切断機を駆使したフェイスシールドの製造が可能となる。
プロトタイプは、厚さ0.5mmのPETG(ポリエチレンテレフタラート)でできた透明なシールド部分のほか、頭部を固定するポリプロピレン製のバンド、そしてこの両方をつなぐシリコンゴムバンドの3点からなる。
これらはすべてデジタルフラットベッドカッターで裁断可能。シートから30秒未満でカットでき、1分未満で組み立てできる。1台の切断機で1日1,000個の組み立てはクリアしているそうだ。
また、簡単に分解・洗浄・消毒・再利用ができるので、材料不足に陥ることもないとしている。今のところ、このプロトタイプはロンドンの多くの病院に提供してテスト行っており、医療従事者による大量生産・使用も許可されるようなデザインも検討しているそうだ。