デザイン誌「AXIS」最新号発売のお知らせ

特集
捨てないためのデザイン
溢れかえるゴミに私たちはどう向き合えばいいのか

日々のゴミを減らし、環境負荷の少ない循環型社会の実現を目指す動きが世界で加速しています。その一方で、いくつもの複雑な問題が絡み合い、個人でできることの限界を感じる人も少なくないかもしれません。本号では廃棄物にまつわる歴史を振り返りながら、その解決に向けて立ち上がった起業家やデザイナーらの取り組みや考え方を追いました。私たちが次なる一歩を踏み出すときの後押しになることを願って。

特集一覧

・ゴミという言葉がいらなくなる日まで
・廃棄物を出さない循環サイクルで人とメーカーをつなぐテラサイクル
・牛糞から生み出した新素材「メスティック」が畜産農家を救う
・「ゲットオンボード：リデュース リユース リシンク」展から始まるプリーストマングードの旅
・スノヘッタが再生プラスチックに挑んだ「プラスト」
・世界各地の減らす努力。企業とデザイナーのリデュースへの取り組み
・マテリアルからサーキュラーエコノミーへ、デザイナーに求められるビジョン
・環境問題に一石を投じる、松山祥樹のデザインアプローチ
・求められるのは具体的な解決策と長期的なビジョンーフォルマファンタズマとGEOデザイン

▲牛糞から生み出した新素材「メスティック」

LEADERS
片岡真実（森美術館館長）

今年1月1日より森美術館の館長に就任、さらに今年から3年間、国際美術館会議（CIMAM）の会長を務めることとなった。CIMAMは世界の美術館の館長やキュレーターによる組織だが、そのトップをアジアの人材が担うのはこれが初である。また、男性がトップに座ることの多い美術館運営において、ダイバーシティの面でもその手腕は期待されている。片岡真実さんは、日本はもとよりアジアから世界へ、文字通りアートの世界を率いる新たなリーダーである。

田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト： 齋藤精一（クリエイティブディレクター）

デザイン・イノベーションファームTakram代表の田川欣哉さんがナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域で活躍するトップランナーを迎える対談連載。第17回のゲストは、クリエイティブディレクターの齋藤精一さんです。齋藤さんの仕事と、その背景にある哲学を紹介します。

インサイト
トヨタがゼロからつくる街、｢Woven City」が描く未来

「人工知能、ヒューマンモビリティ、ロボット、材料技術、そして持続可能なエネルギーの未来……。 これらすべての研究開発を、ひとつの場所で、かつシミュレーションの世界ではなく、リアルな場所で行うことができたらどうなるだろう」。1月9日、ラスベガスで開催された家電見本市「CES 2020」でトヨタの豊田章男社長は、「コネクティッド・シティ」プロジェクトの構想に至った経緯をそう表現しました。トヨタは、その壮大さという意味において、いまだかつてないスケールの絵を描こうとしています。デザインは、ビャルケ・インゲルス・グループ（BIG）が担います。インゲルスとともに、トヨタはどのような未来を描こうとしているのでしょうか。

インサイト
サブサハラ・アフリカ4都市を巡るクリエイティブ・コマースの現在

日本から見ると単一市場のように扱われることも少なくないアフリカ。しかし国の経済規模がそれぞれ異なるだけでなく、ひとつの都市をとっても、多様な商圏、モノやサービス、消費行動が観察できます。ここでは、ケニアのナイロビ、ガーナのアクラとナイジェリアのラゴス、セネガルのダカールといったサブサハラ・アフリカ4都市の街中からカルチャーと小売に関連した事例を精選。知られざる「クリエイティブ・コマースの世界」をレポートします。

インサイト
スロベニアデザインビエンナーレBIOが考察した「コモンナレッジ」

旧ユーゴスラビアの小国スロベニアで、第26回リュブリャナ・デザインビエンナーレ（通称BIO）が、2019年11月から2020年2月に開かれました。ミラノサローネよりも歴史が古く、1963年に産業見本市として始まったBIOは13年から気鋭のキュレーターを招聘。今回は「コモンナレッジ」をテーマに、情報危機が叫ばれるなかで人々がデータや真実を追い求める姿を考察しました。

その他様々な業界のオピニオンリーダーによる連載記事など

・クリエイターズナビ
　　ドミニック・ウィルコックス、NHビレッジ建築設計事務所、伊藤陽子、編み物☆堀ノ内、八木 彩
・& DESIGN
　　君島佐和子（フード）、大根田 杏（ファッション）、太田睦子（アート）、長谷川敦士（ビジネス）、土田貴宏（インテリア）
・Sci Tech File
　　藤崎圭一郎

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