アルド・ファン・アイクの建築を蘇らせる
MVRDVのプロジェクト「Tripolis Park」

▲© Proloog

建築設計事務所 MVRDVは、オランダ人の建築家 アルド・ファン・アイク(1918–1999)が設計したアムステルダムの「Tripolis office complex」を改装・拡張するプロジェクト「Tripolis Park」を発表した。

従来の建物を改装するとともに、新たに公園やオフィスエリアを設けるそうで、遮蔽スクリーンのような構造物を建てて隣接する高速道路の騒音を遮りつつ、その前にあるファン・アイクが設計した既存の建物を取り込む計画である。

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1994年に完成した「Tripolis office complex」は、同氏の傑作であるアムステルダムの孤児院「子供の家」(1960)のすぐ南に位置している。3つの建物はそれぞれ中央から放射状に広がるデザインで、印象的な木材と花崗岩のファサードやカラフルな窓枠があることで有名だ。

しかし、オフィスの占有率は低調で、2019年に市の重要建築に指定されたことで、孤児院を含めたエリアの一部に収まることになった。

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そこでMVRDVのプロジェクトは、ファン・アイクのユニークな設計を尊重しながら、オフィスとして商業的に求められる機能を追加することを目指している。高速道路を遮る11階建てのオフィスビル「groundscraper」の新設がメインとなる。

新しい建物と古い建物のあいだのオフセットには、屋内の共有ルートを設置。新しい建物は薄いガラス張りにして、古い建物とは細い歩道橋や階段でつなぎ、建築全体に統一感をもたせるようにするという。

▲© MVRDV

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また、古い建物は特徴的な要素を維持しながら、大幅に改修。オフィススペースにはハイクオリティで企業的な雰囲気が加わり、屋根は緑化して屋上庭園とケータリングスペースを提供。

オフィスのメインのテナントとしてUberが入居するそうで、ファン・アイクの建築が商業的に使えることを実証するというプロジェクトの目標も達成されるそうだ。End

▲© MVRDV

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