NEWS | インテリア
2020.02.10 17:19
名古屋・栄エリアにスウェーデン発のファッションブランド「Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)」がオープンした。
店舗設計を担当したのは、スペイン・バルセロナの建築スタジオ Arquitectura-G。プロジェクトのメインテーマは、ハイテクとローテクを衝突させるなど、さまざまなレベルでのコントラストを楽しむことだという。店舗戦略の上での決定も素材の選択もすべて、粗さと繊細さ、カオスと秩序のあいだにある複雑なバランスにこだわっている。
店内スペースは長い窓のある洞窟のようなデザインを目指しており、壁や太い柱は名古屋の通りに向ってゴツゴツとした印象を与える。また、3つの薄いカーブしたステンレス鋼のパーティションとその交わりがスペース全体を区分しており、ラフな空間にシャープなエリアができあがった。
この硬く冷たい要素に対して、フロアには、ざらついて見えるが実はソフトな肌触りのカスタムメイドのウールカーペットを採用。このカーペットから現れた2つの台座には長めのパイルを使い、シートエリアやディスプレイエリアとした。
そのコントラストとして、天井はすべての要素が露出したワイルドな世界を表現。照明はフランスの照明アーティスト Benoit Lallozがデザインを手がけ、ディストピア風に秩序づけられたカオスを作り上げた。
また、ミラーとディスプレイトレイは磨き仕上げのステンレス鋼シートとし、レールは手描きのように不完全さを残すことで人間的な感覚を与えている。