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2020.01.07 16:27
アメリカの非営利環境団体「Conservation International」は、世界中の野生動物の生存状況を評価する新しいツール「Wildlife Insights」を公開している。
野生動物の習性や生息地について、AIやビッグデータを使ってこれまでにない情報を提供する初めてのツールで、こうしたデータは野生動物の保護政策を作成する上で不可欠だという。
これまでに世界中の森林や自然のある地域では、研究者は「カメラトラップ」と呼ばれるモーションセンサーを活用し、人間の目ではめったに見ることができない動物たちを1日に数千枚の規模で写真撮影してきた。
世界中から寄せられたこれらの画像を、市民や科学者、教員、子供たちなどWildlife Insightsユーザーが、種、国、年ごとにフィルタリングしたり、データを簡単にダウンロードできるのだ。
また、このツールでは、Googleが開発したAI技術を使うことで、ほんの数秒で種を特定。情報の処理や分析にかかる時間が大幅に縮まり、責任者はほぼリアルタイムでデータを利用できるようになるそうだ。
もちろん、データがたくさん集まれば、分類に手間がかかったり、動物が混ざってしまって分類できないものも出てきたりするだろう。こうした点が今後の課題だとしている。