NEWS | 建築
2019.12.24 16:24
中国江蘇省にある太湖のほとりに、ロンドンを拠点に活動するSteven Chilton Architectsが設計した「Wuxi Taihu Show Theatre」が完成した。
中国最大の竹林である同省宜興市の竹海風景区から着想を得たデザインで、2000席を有し、舞台演出家 フランコ・ドラゴン(Franco Dragone)が手がける常設のウォーターショーが楽しめるという。
建物の外観は柱、遮光用のキャノピー、エンベロープという3つの要素で構成。周りに配置された細長い白い柱は、竹林を抽象的にイメージしており、建物の外壁と周囲の景観のあいだを隔てるスクリーンになっている。
屋根の高さにあるキャノピーは建物を一周しており、竹林の上にある葉の天蓋を表現。さらに、ゴールドアルマイト加工したルーバーをつけるなど、さまざまな三角形の開口部を設置。その方向をランダムにすることで、1日を通してエンベロープを覆う光と影のパターンがつくり出される。
また、エンベロープは、レンダリングやペイントを施したブロックやガラスカーテンウォールを採用。カーテンウォールは、メインの公共エリアで最大限の眺めを得られるよう、フルハイトにした。
夜になり、照明が当てられた「竹森」のあいだから垣間見える灯台のように見えるエンベロープは、湖や周辺の建物から観客や聴衆を惹きつけるに違いない。