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2019.12.16 14:17
2013年に創設された米オレゴン州のコットンウッド・キャニオン州立公園。かつては私有地で一般の人は立ち入ることができなかったが、素晴らしいアウトドア体験や、この未開拓の地にしかない自然生息地や野生動物とのつながりを提供している。
この雄大な景色にふさわしいユニークなレクリエーション体験が味わえるように、6つのキャビン、シャワー/バス設備、さらに要となる「Cottonwood Canyon Experience Center」を、Signal Architecture + ResearchとWalker Macyが共同で設計。
歴史と手触り感が豊かで、険しくて移ろいやすい風景のために、周囲の環境を補完する構造が求められたという。
1,500平方フィート(約140平米)の建物は、地元の牧場を参考に、日よけのある屋外スペース、防風壁、薪ストーブ、キャンプ場やキャビンへと続く歩道を設置。耐久性のある構造物がジョン・デイ川沿いの牧草地に点在する歴史ある納屋に加わり、過去と現在の農業を思い出させる象徴となった。
屋内は、一方にはしっかりとした「heavy wall」を取り付けて、カートや展示物、図書メディア、環境教育ツールを収納。また一方はオープンにして、屋内の活動が牧草地やその先へとつながるようにしたそうだ。
夜間は建物が放つユニークな光のリボンが人目を引く。外観はこの地域にある納屋のようだが、少し現代風にアレンジすることで、ここは少し違った場所でインスピレーションが浮かぶところだと気づかせてくれるだろう。