「粘菌」問題で、イグ・ノーベル賞

2008年ノーベル賞は、日本人が4人受賞したことで大きな話題となった。で、もう1つのノーベル賞と言われるイグ・ノーベル賞でも、日本人がその栄誉にあずかっている。その人とは……

北海道大学の中垣俊之先生だ。「迷路を解く粘菌」の研究が評価され(イグ・ノーベル賞は、人を笑わせ、考えさせてくれる研究を対象としている)、認知科学の分野での受賞となった。

ハーバード大学で行われた授賞式では、1分というスピーチの持ち時間で必ず笑いをとってくれと、主催者側から求められたという。そして、これがトロフィーだ。

まな板のような木版に2枚のプレートが、マジックテープで引っ付いている。プレートを外せばまったくかさばらず、輸送のこともしっかり考えられている優れものだ。寒冷の地で、これが見れただけでも大満足だったが、「粘菌」の話も、目からうろこの連続。掲載はまだ先だが、AXIS 5月号の「未来技術報告」、楽しみにしていてほしい。