NEWS | 建築
2019.12.17 14:18
ハンガリー・ブダペストに本部を置くBORD Architectural Studioがデザインした、同国第2の都市デブレツェンのInternational School of Debrecenは、サークル型の形状を基本とした教育施設だ。この形は、ハンガリーでは伝統的に「保護」、「団結」、「コミュニティ」を意味するそうだ。
Nagyerdő公園の近くに位置し、緑の多い静かな住宅地区という学校にとっては恵まれた環境だ。インターナショナルスクールとしての特色や、個性的な外観というコンテンポラリーな面を保ちつつ、豊かな自然にも馴染むようにデザインされている。
校舎は、大小さまざまなグループやコミュニティの生徒約500人が利用する。年齢層で3グループに分けられ、それぞれ必要なものも異なるが、すべての教室がサークル状の校舎に収まり、なおかつ互いに区分されている。特に一番年少の子どもたちには、校舎内で完全に独立した環境を提供。
エントランスは、幼稚園児と小学生用、それから建物のメインエントランスとなる高校生用の2つがある。コミュニティスペース、職員室、講堂、食堂は1階に、教室は、より静かで落ち着いた雰囲気の2階に配置した。
校舎に隣接し子どもたちが通学時に通り抜ける森は、守られた環境であるという安心感を与えてくれている。