NEWS | 建築
2019.12.12 14:09
オランダ・ハーグに先ごろオープンしたフードコート兼イベントスペース「Foodhallen Den Haag」は、地元の人々とともに食を楽しむための活気のある空間だ。
インテリアデザインを担当したのは女性8人からなるStudio Modijefskyで、「Haagsche Bluf」と呼ばれる建物に囲まれた小さな広場に面しており、隣接する3つの建物ともつながっているという。
もとは柱や梁、階段がそこかしこに張り巡らされており、これを簡素化することで、低くて暗い内装を、歴史あるヨーロッパの広場にインスパイアされたオープンな公共空間に一新。都市の広場に見られるランドマーク、石畳、噴水、階段、屋台、遊び場、彫像という7要素をすべて現代的な建築要素として盛り込んでいるそうだ。
象徴となるランドマークは、中央に配置されたバーとして表現。入口に面した大きなバーと、反対側にはこぢんまりとしたカクテルバーを設け、ブロンズ、レッドマーブル、テラコッタのタイルを使って床や柱の台座とシームレスに仕上げた。
そのほか、階段は実用性を持たせて椅子やテーブルとして使用できるようにした。彫像は柱部分で、形状や仕上げはそれぞれのスペースに応じて変化させた。屋台となるカウンターは1階の周辺部に12か所設置。大きさは3種類で、フードコートの各店が選んだグラフィックアイデンティティが飾られている。