NEWS | ビジネス
2019.11.27 14:55
近年、香りに関する科学的な研究が進み、さまざまな可能性が解明され、人の生活を豊かにする触媒として、香りの持つ可能性への期待が高まっているという。とはいえ、香りは目に見えず曖昧なもので、各人で多様な感じ方(Cognitive Diversity)のあるプライベートな要素も多い。
こうした背景から、「香り×UX×IT」がもたらす新たな体験感覚「香りの超感覚体験」に着目し、オープンイノベーションで企業・団体と連携しながら、香りを通して心豊かな社会を目指す共創型プロフェッショナル集団「SCENTMATIC(セントマティック)」が設立された。
第一弾のプロジェクトとして、香りと言語の変換システム「KAORIUM(カオリウム)」を開発。世の中に存在するさまざまな香りを「感性表現の言葉」に変換するとともに、言葉から香りを選び出すことができるシステムだ。
たとえば、ある香りを持つミニボトルを「KAORIUM」のパネルに置くと、その香りを感性的に表現した言葉(「あっさり」「爽やかな」「さっぱりした」など)の相関図がパネル上に出現する。
さらに、その相関図から言葉をひとつ選ぶと、その言葉の印象を持つ香りのミニボトルリストが示される。ユーザーは選択した言葉、たとえば「すっきり」にフォーカスして香りを比べることができるので、自分自身にとっての「すっきり」という言葉と香りを強く結びつけた感覚を得ることができるとしている。