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2019.10.11 15:15
OKIは、JR東日本、FPV Roboticsと共同で、空飛ぶ水中測深装置「ドローン搭載型MNB(multi narrow beam)測深機」による、河床状況調査の作業効率化および安全性向上に関する実証実験を始めたと発表した。
河川橋梁の維持管理のために行う橋脚付近の河床状況調査では、これまで主に橋梁の上から錘の付いたロープを水底まで下ろし、河床の状況を測定してきた。しかし、測定箇所が限定されたり、流速が早い場合は測定精度が低下したりするなど、課題があったという。
そこで3社は、OKIグループの関係会社OKIシーテックの可搬ボート型マルチビーム測深機「CARPHIN V(カーフィン ブイ)」の測深装置部、および測定場所への移動手段となるドローンを活用。
「CARPHIN V」は、小型・軽量な無人船体に測深装置部を一体化した装置で、有人測量船では測定が不可能な港湾や湖沼、小規模河川などで、MNB方式の深浅測量の実績があるそうだ。
その測深装置部をさらに小型化し、水空両用ドローンと一体化。調査対象場所へのアプローチから着水、測定対象範囲の水上航行と測深、離水、着陸までの一連のプロセスを、遠隔操作や自動制御で行えるようになった。これにより、橋脚付近の河床状況調査における作業の効率化が実現、安全性も向上するとしている。