NEWS | アート
2019.09.17 15:49
オーストリア・クラーゲンフルトにあるサッカー場「ヴェルターゼー・シュターディオン(Wörthersee Stadion)」は、2007年にオープンした同国でもモダンなスタジアムのひとつなのだそうだ。
そんなサッカー場が、オーストリア最大のパブリックアートに変身した。このインスタレーション「FOR FOREST – The Unending Attraction of Nature」は、スイスのアーティスト Klaus Littmannによるもので、2019年10月27日(日)まで開催している。
オーストリアのアーティスト マックス・パイントナー(Max Peintner)が1970/71年に製作した鉛筆画「The Unending Attraction of Nature」にインスパイアされたそうで、この絵は、環境破壊により森そのものが展示物としてしか残らないのではないか、という思考実験になっているという。
そこで、Littmannは、300本の木を使用してパイントナーの絵を実現。なかには重さ6トンの大木もあるそうで、スイスの造園家 Enzo Eneaが中央ヨーロッパによく見られる混交林に仕上げた。
夜10時まで見られるそうで、時間帯や天候、そして紅葉の季節に応じて、木々はさまざまな表情を見せてくれるだろう。そして、自然と人間のこれからの関係についての問いを投げかけているのだ。