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2019.08.29 15:21
宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立極地研究所、ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所は、極限環境下で持続可能な住居システムの構築を目的とした実証実験を、南極・昭和基地で2020年2月より実施する。
昭和基地の建物には、1957年の開設当時から、南極の過酷な環境に耐えられる堅牢性と、夏期の限られた期間に建築の専門家ではない隊員でも簡易に施工できる簡易施工性が求められてきた。
今回の実験で用いるのは、床面積約11.82m2の移動基地ユニットで、これを2基連結することにより32.88m2に拡張。木質接着複合パネル(厚さ120mm)を使用した鉄骨ユニット構造で、外壁材はガルバリウム鋼板、太陽光発電モジュールを用いる。建物の底部には、コンテナ輸送用に使用するソリを装着。
この南極移動基地ユニットでは、宇宙空間における有人拠点に求められる「簡易施工性」「自然エネルギーシステムによるエネルギーの最適化」「センサーによるモニタリング」等を検証する。
さらには、4者共同研究により、未来志向の住宅・南極での基地建設・月面の有人拠点の開発も目指すとしている。