NEWS | 建築
2019.07.23 11:56
ロシア・サンクトペテルブルクのヴァシリエフスキー島で進められた、大規模な再開発プロジェクト「Sevkabel PORT」。ジーメンス・ウント・ハルスケ社の歴史あるSevkabel工場の既存の環境を尊重して、もとの建築を改修しつつ、産業が生んだ類まれな場所の保全に力を注いだそうだ。
Architectural bureau CHVOYAは、産業用の構造物など敷地内の既存の施設を強調するために、ベースとしてブラックの金属素材や白木を用い、あらゆるデザインはできるだけシンプルにし、産業資材や産業デザインの美しさを活用。
建物内の間取りはそれぞれ機能を担っており、実に多様。入居者はプロジェクトチームが丁寧に選抜し、みんなで改修プロセスに参加した。
このSevkabel PORTはひとつのプロセスで、この地域の沿岸工業エリアの全体の将来的な開発を見据えるプロジェクトだという。かつての工業用地は、すべての人にとって多機能的な集合体となり、街と海が出会う場所になっている。