奇抜な素材とアイデアで服作りを手がけるVollebakから
炭素繊維で作ったTシャツが登場

引張強度に優れた軽量の素材として、ロケットや航空機のジェットエンジン、レーシングカーなどで使われている炭素繊維。これをTシャツに応用したらどうなるだろうか。

奇抜な素材とアイデアで服作りを手がけるVollebakは、120mを超える炭素繊維でTシャツを作り上げた。柔軟で軽量、通気性があり、弾力性に優れ、水分を吸収するTシャツに、炭素繊維特有の強度と耐摩耗性が加わり、引き裂きに強いリップストップ生地のようになるそうだ。

このTシャツでは、複合材料のように加熱して作るのではなく、炭素繊維を生地に織り込むことにしたという。人間の髪の毛よりも細いので、何千本もの細かな繊維を撚り合わせて糸にしたときに強度が出るのだ。

同スタジオでは、2017年に地球上でもっともタフなTシャツとして、セラミックを使った「Condition Black Ceramic T Shirt」なるものを作製。ジャングルや戦場と活火山でも使えるものだったという。

一方、今回の炭素繊維Tシャツのアイデアは、前作を超えるものを目指した。ブラックではなくグレーなので熱吸収は少なくて済み、10gほど軽量になったそうである。公式サイトでは現在、3サイズが購入可能で、本体価格は110ドル(約11,000円)としている。End