NEWS | 展覧会 / 建築
2019.07.10 13:54
国際交流基金は、2020年5月23日(土)から11月29日(日)にかけてイタリア・ヴェネチアにおいて開催される、「第17回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示を主催する。
このたび、その概要が決定した。テーマは「エレメントの軌跡――建築の生産の連鎖をデザインする」と題し、キュレーターは建築家で明治大学准教授の門脇耕三氏に決定した。
同展で展示されるのは、「日本ではごくあたり前の木造住宅」。その一棟を解体し、ヴェネチアに輸送。現地の材料などで補いながら、ある部分は展示台、ある部分はベンチ、ある部分は物見台になる。つまり、バラバラになった住宅に新しい生を吹き込む作業になるのだ。
同氏は、モノや人の膨大な移動やネット上を行き交う情報などによって、目の前のあらゆるものの姿は、うたかたのものとして不確かになりつつあると指摘。「こうした現実においてこそ成り立つ新しい〈建築〉の姿と、その創造にまつわるポジティブなビジョン」を示したいと語っている。
また、参加建築家は長坂常(スキーマ建築計画代表)、岩瀬諒子(岩瀬諒子設計事務所代表)、木内俊克(木内建築計画事務所代表)、砂山太一(京都市立芸術大学専任講師・sunayama studio 代表)、元木大輔(DDAA 代表)、参加デザイナーは長嶋りかこ(village®代表)に決定している。