NEWS | 建築
2019.07.03 13:16
イタリアのデザイン企業 ピニンファリーナは、同社が手がけたレジデンシャルタワー「Cyrela by Pininfarina」がInternational Architecture Award 2019を受賞したと発表した。ブラジルの不動産会社 Cyrela(シレラ)との協力のもと、サンパウロに完成した高級タワーである。
サンパウロでもっとも高級な商業エリアの1つに位置するCyrela by Pininfarina。洗練されたモダンな外観で、この不動産会社による近年の建築のなかでも非常に大胆なものとなった。
ファサードにデザインチームが吹き込んだインスピレーションとは、ダイナミックな動きを伝えるカーブや輪郭だ。これは、ピニンファリーナのシグネチャースタイルのひとつといえるもので、大都市の進化をも体現している。
また、対称性のある建築を目指したそうで、図面からはどちら側が正面なのかわからないほどであるという。金属構造を用いることで、眺める人が風の吹くままに建築が彫刻されたように感じられる曲線ができあがった。共有エリアでは、プールなどのレジャー施設や、最新の設備を揃えたフィットネスクラブなど、オプションサービスも受けられる。
なお、同アワードは毎年、The Chicago AthenaeumとThe European Centre for Architecture Art Design and Urban Studiesが主催する、世界中の斬新で最先端の建築デザインを称えるものである。今年度はリトアニア・ビリニュスで審査が行われ、同国の著名な建築家が380件のショートリストから100以上のプロジェクトを選出している。