メゾン・エ・オブジェ・パリ2019年9月展
テーマは「WORK!」


年に2回、1月と9月にパリで開催されるデザインとライフスタイル分野の見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」。今年の9月展(9/6〜10)のテーマが発表された。




ワークスペースの革命、新たなライフスタイルの場を提案

2019年9月展のテーマは「WORK!」。仕事とライフスタイルの関係性が変化の真っ只中にある昨今。ソーシャルネットワークとパーソナリゼーションの時代に、現代のワーカーたちは、ワークスペースを自分用にカスタマイズしている。この新しいトレンドに直面し、メーカーやディストリビューター、空間デザイナー、インテリアコーディネーターは、より温かみや活気、快適さやクリエイティビティを取り入れるために、アットホームなオフィスデザインへと傾倒している。そして企業は、優秀な人材を惹きつけ、確保するための強みとしてオフィスデザインを位置づけている。

メゾン・エ・オブジェでは、来場している建築家や空間デザイナーのうち3分の2が既にオフィス/インテリアプロジェクトに携わっているという。コワーキングスペースがトレンドとなっていることを受けて、オフィス面積の41%を共同スペースに費やしているフランス大企業の85%が訪問してきたという展示会だ。メゾン・エ・オブジェは、インテリアデザインとライフスタイル及び空間デザインのセクターにおいて、新たなワークスペースのあり方を提案するプラットフォームとしてのより一層の発展を目指している。




注目のデザイナー・オブ・ザ・イヤー

2019年9月展のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出されたのは、パリを拠点に近年海外にも活躍の場を広げる建築家/インテリアデザイナーのローラ・ゴンザレスだ。パリ・マラケ国立建築大学で学び、2008年に独立をした彼女はこれまで、レストラン「ラルカザール」やホテル「ルレ・クリスティーヌ」など、眠れる美女のごとく眠っていた空間を再び開花させることのみならず、ルブタンのバルセロナ店とアムステルダム店、カルティエのストックホルム店、チューリッヒ店、ロンドン店などを一から手がけている。パリで最もアイコニックなレストラン「ラ・ペルーズ」では歴史あるフレスコ画や木工品の修復にも着手しつつも、「同じデザインは繰り返さない」と語るローラ・ゴンザレス。クラシックとモダンの高度な調和を実現する彼女のデザインに触れられるのも、今回のメゾン・エ・オブジェの目玉のひとつだろう。

▲ローラ・ゴンザレス(Laura Gonzalez)

▲LG Furniture/Laura Gonzalez

▲Le Relais Christine/Laura Gonzalez

メゾン・エ・オブジェ・パリ2019年9月展のレポートは、Webマガジン「AXIS」で掲載予定。End

メゾン・エ・オブジェ・パリ 2019年9月展

会期
2019年9月6日(金)〜10日(火)
会場
パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場
詳細
https://www.maison-objet.com/en/paris
問い合わせ
メゾン・エ・オブジェ日本総代理店/株式会社デアイ
Tel: 03-3409-9495
E-mail: mo-japon@deai-co.com