ミシュランとゼネラルモーターズが共同開発
パンクしないタイヤ「MICHELIN Uptis」公開

タイヤメーカーのミシュランと自動車メーカーのゼネラルモーターズは、カナダ・モントリオールで開催された持続可能なモビリティのための「Movin’On Summit」において、乗用車向けの次世代エアレスホイール技術「MICHELIN Uptis」のプロトタイプを発表した。

両社では、このユニークなパンクしないタイヤ「Uptis」を、2024年に乗用車に導入することを目指している。そのプロトタイプを検証する共同研究に入り、2019年後半には米ミシガン州でGMの「シボレー・ボルトEV」の車隊列を使ってタイヤの走行試験を実施する予定だ。

その構造は、リムとスポークのあいだにゴム製のこまかいサスペンションのようなものを多数組み込むことでできている。段差にぶつかっても、タイヤ自体が柔軟に衝撃を吸収してくれるシステムである。

同品はパンクしないので、乗用車のドライバーは安全に運転でき、車隊列のオペレーターもタイヤ交換やメンテナンスにかかる非効率性を改善できて、停止時間を最小限に抑えられるとしている。

また、交換用タイヤやスペアタイヤを製造せずにすむので、原材料の使用量を削減でき、環境への配慮も大いに実現できる見込みだ。End