イケアが未来の住空間をデザイン
都市で暮らす人々によりよい日常生活を提供

イケアは、成長する都市で暮らす人々によりよい日常生活を提供するために、「近隣デザイン(neighborhood design)」をスタートさせると発表した。同社と提携する住宅供給会社「Ikano Bostad」、およびイケアのイノベーションラボ「SPACE10」と共同でプロジェクトを展開するという。

世界中の都市部では、急速な発展、高齢化、気候変動、天然資源の不足、そして住宅価格の高騰など、問題が山積している。そんななか、建物の建設方法や管理、ライフサイクルを再考することで、都市に住みたい人々が持続可能で手頃な価格で社会的にも公平に暮らせるようにすることがねらいである。

Ikano Bostadとの「Better Living」プロジェクトでは、新しいタイプのアパートメント「1:1」のプロトタイプを提案。近隣でよりよい暮らしを創造するために、スモールスペースとシェアリビングのための製品や家具を開発し、多くの人々に持続可能で手頃な価格の生活を提供することにしている。

一方、SPACE10とは「Urban Village」プロジェクトを展開。都市部で世代を超えてシェアリビング・コミュニティを形成するもので、そこにさまざまなサービスやアメニティ、デジタルインターフェースとつながった住宅をデザイン。

設計や建築などの方法を再考して、公平な暮らしができるサブスクリプション型の住宅モデルを提案したり、CO2の削減と管理やライフサイクルの循環的なアプローチの実現を目指すそうだ。

これらのプロジェクトは、デイケア、都市農業、共同ダイニング、フィットネス、交通機関のシェアリング、ショップなどの施設・サービスが整った、緊密なコミュニティに住むことのさまざまな利点にフォーカスしているのだ。End