NEWS | インテリア / 建築
2019.05.08 13:23
2019年3月に竣工したカタール国立博物館(National Museum of Qatar)はジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が設計し、そのミュージアムショップは、高田浩一が率いるオーストラリア シドニーのKoichi Takada Architectsが設計を担当している。
木材でできたショップの壁は、カタールのDahl Al Misfir洞窟にインスパイアされたそうだ。この有機的建築は建築を自然へ回帰させ、デザインを通じて人と自然をつなぐ関係を確立するという、高田浩一のビジョンを反映したものだ。
最新の3Dモデリングソフトを使用し、言葉では言い表せない曲線と表面をもったデザインを完成させた。木材のピースはなんと4万個。すべてイタリアでCNC加工し、イタリア人インテリアデザイナー Claudio Devotoとその職人チームがドーハで手作業により組み立てた。
デザイン、そして木材のカットと組み立てをおこなった職人の熟練した技巧の力強さによって、砂漠のバラに着想を得たというジャン・ヌーヴェルの建築へオマージュを捧げ、カタールの遺産である砂漠の景観を讃えている。