NEWS | アート / 建築
2019.04.26 17:55
米ニューヨーク州クイーンズに建設予定の「Noguchi Museum Art and Archive Building」の設計案が公開された。ニューヨークの建築設計事務所 Büro Koray Dumanによる新しい建築は、イサム・ノグチのもとのスタジオに隣接している。
この既存のスタジオは、全面に採光窓のあるレンガ造りの平屋建ての制作棟。道をはさんだ向こう側にあるNoguchi Museumとその庭はとても親しまれている文化的空間で、今回のプロポーザルは、既存の複合施設やノグチのスタジオとの関係を尊重したものになっている。
新しい建築はこのスタジオの背後に建てられ、レンガ造りの壁も続いたデザイン。既存のスタジオには帯状に広がる窓があるが、新しい棟にも北側に帯状の窓を設けて、間接光を採り入れ、新たにアーカイブとなるエリアの開口部になるそうだ。
美術館は、一般的な建材であるコンクリートとレンガを使用。屋外スペースと屋内スペースのさまざまな比率を考え、穏やかだがインパクトのあるバランスの取れた建築を実現していたが、この新しい建物はアルマイト処理されたパネルで覆われており、近隣の産業遺産を反映した、建築としての美術館の本質をとらえた丁寧な装飾が施されている。