2019年4月15日にパリのノートルダム大聖堂が大規模な火災に見舞われる事故が起こった。幸い人的被害はなかったが、オーストリアのデザインスタジオ WHO CARES?! DESIGNは、600年以上にわたってこの大聖堂に住む鐘つき男・カジモド（Quasimodo）の屋根裏部屋が焼け落ちたのではないか、と考えた。

このスタジオは、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」のヒットのおかげで、カジモドがすっかりお金持ちになり、きっと住まいをリフォームしようと夢見ているはずだと想像して、彼のために快適で明るく、緑豊かな屋上庭園のある住まいをデザイン。

型にはまらないアプローチで、ディテールにこだわり、独創的なデザイン手法を用いるこのスタジオは、古くて暗い屋根裏部屋に代えて、ヘリポートと屋内/屋外プール付きスパのある、2つの巨大なパティオを備えた、モダンで光あふれるペントハウスを提案。

新しいロフトのリビングスペースは8.000平方フィート（約743平米）で、屋上庭園は建物の西側と東側にあり、ペントハウスへは正面の屋上庭園やヘリポートからアクセス。西側の屋上庭園からは、パリの象徴的な観光スポットを眺めることができるとしている。

もちろん、実際にこうなることはまずないが、これからさまざまな設計案が出され、議論が巻き起こることだろう。まずは以前に勝るとも劣らない壮麗なノートルダム大聖堂が再建されるのを期待したい。