NEWS | 建築
2019.03.27 18:10
ロンドンのThreefold Architectsが新しく提案するワークスペース「Pocket Living」は、住宅開発者向けのものだ。
同市の中心部 コベント・ガーデン(Covent Garden)に完成した625平米のワークスペースで、中央に40mの長い曲がりくねった壁を設けているのが特徴的である。これは通り抜けられる敷居となっていて、ワークスペースをパブリックな面とプライベートな面に分けている。
中央の壁は変わった形の空間を曲がりながら仕切り、デザインにフォーカスしながらコストパフォーマンスも高い同事務所のアプローチを反映して、控えめに構築された形成的で機能的な要素となっている。
壁に沿って作られた開口部は巧みに設計されており、重なりあうワークスペースともともと存在する窓を通して、周囲にある歴史的建造物の景色が眺められるようになっている。こうして空間内の活動を前後に分離しながら、敷居となる壁はさらに会議室やリフレッシュルーム、食堂スペースとなるスペースを囲い、封じ込める形になっている。
また、通路に沿って壁の機能は変化するという。先端にある空間は、ソファを設置したプライベートな会議室。次いで、メインのワークスペースには、打ちとけたチームミーティングや個人作業用のスペースとともに、ゆったりとした収納と戸棚を設けている。そして、設備の整ったキッチン、ダイニングスペース、リフレッシュルームが続くのだ。