NEWS | 建築
2019.03.11 17:44
ニューヨーク・ブルックリンの北端にある地区「グリーンポイント(Greenpoint)」は、以前は低層の倉庫やロープ工場、駐車場などが立ち並ぶような場所だった。現在は新たなウォーターフロントへと変貌を遂げようとしている。
なかでも新たな建築「Greenpoint Landing Block D」は、近隣への玄関口として、ブルックリンのスカイラインにユニークなインパクトを与えるものになるだろう。
建築設計事務所 OMAが手がけるこの開発では、イーグル・ストリートとデュポン・ストリートを延伸して、新たなウォーターフロントの遊歩道として活用。イースト川へと続くこの新しい道のあいだ、川の地形に沿った台形のエリアに2棟の住居用タワーが建設される。
同事務所は、この2棟のことを「2人のダンサーのように、タワーは互いに近づいたり離れたりしている」と表現しているが、まさにこの建築のユニークな外観を言い表している。
高い方のタワーは、上層に向かうにつれて東側に伸びることで景色は最大限に広がり、近隣やその向こう側にまで届く壮大な表情を作り出している。低い方のタワーは、ウォーターフロントからは一歩退いて、周囲に大きなテラスを形成。地上に向かって広がるタワーで、新しいウォーターフロントパークを北側へ広げている。
それぞれ孤立するのではなく、向かい側の角に低層のボリュームを2軒設けることで、連続的なエッジを形成。タワーとポディウムにはプレキャストコンクリートパネルを用い、大きな窓を囲んで伝統的な窓のあるファサードを再現しつつ、明るさや多孔性も確保することを目指している。