NEWS | 建築
2019.02.27 17:24
建築設計事務所 Foster + Partnersが公開した、台北で建設予定のGoldsunグループ新本社の設計案は、同市の東部に位置する南港区の都市再生プロジェクトの一環だ。
この建築計画では、Goldsunの既存の工場を、周辺の都市構造との新しいつながりをもつユニークな中層ビルに改装して、この地域に新しい多目的性を導入しようとしている。
オフィススペースも備えたこの複合ビルは、住宅エリアと商業エリアに隣接しており、中央には中庭を設けるデザイン。地面から建物を持ち上げてできたような中庭で、屋外イベントスペースとなる。
プロジェクトの中心は、このビルのさまざまな階に設けられたスカイガーデンだ。市民もオフィスに勤める人たちも楽しめるこの多彩なソーシャルスペースを作ることで、建物全体に自然光が行きわたり、風通しがよくなるとしている。
ビルブロックは、構造と各設備を組み合わせた6つのコアでサポート。ガラス張りの空中に突き出すボリュームは、頑丈な各コアのあいだに宙づりにした構造で、鉄骨でできたメガトラスによりむき出しの構造システムを形成しており、柔軟で幅の広いフロアができあがった。
オフィスブロックは北に向かうメインの産業道路沿いにあり、一方で専用のソーシャルスペースからは南側の山々を眺めることができる。北南両ブロックの最上階には4倍の高さのイベントスペースを設けており、台北の街並みをバックにした会議スペース、オーディトリアム、アミューズメントエリアなどとして利用されるようだ。