NEWS | プロダクト
2019.02.14 17:57
ニューヨークで特許取得向けなどに技術開発を行う Pliant Energy Systemsが公開した「Velox」は、思わずその動画を見入ってしまう斬新な設計のロボットだ。
その特長とは、動物界に存在するさまざまな移動方法を、1対の「フィン」で実現してしまう点だ。つまり、このフィンにより、ロボットはひとすじの光のように泳ぎ、ヤスデのように這い、イカのように浮上し、さらには蛇のように滑ることできるのである。
このシステムを装備すれば、1回のミッションで水、砂、小石、舗装路、芝生、氷、雪など、さまざまな環境を自由に移動可能。水中では瞬時に方向を変え、すばやく反転できるので、サンゴ礁の観察やドラゴンフィッシュの捕獲など、周辺や物体のあいだを見る作業に最適だという。
操作については、無線通信により安全な距離からリアルタイムで制御や録音・録画ができる。水上の船舶や空中のドローン、さらには衛星とも、リアルタイム制御でライブ配信映像やデータのやり取りが可能だとしている。
リモートコントロールにより水中・陸上間の移動をおこなえ、環境への影響を最小限に抑えられる。野生動物などの観察も離れた位置から安全にできるそうだ。