フランスのデジタルアーティスト Julien Nonnon
プロジェクションマッピングで絶滅危惧動物の「心の叫び」を表現

フランスのデジタル・ストリートアーティスト Julien Nonnonは新作「Crying Animals」を発表した。

これは、フランスの山々で絶滅の危機に瀕している象徴的な動物について警告を発するもの。単なるプロジェクションマッピングではなく、私たちの周囲に広がる世界の美しさを訴える「心の叫び」だ。


ある動物種が絶滅した時、「消えた」と表現することがある。ただ、これは光に用いる言葉でもあり、Nonnonは同作でこうした儚さを演出。断崖に巨大な動物の映像を投影するという大胆なアイディアで、アルプス地方に生息するオオカミ、オオヤマネコ、クマ、ハヤブサ、アイベックス、ヒゲワシなどがモチーフ。

ラスコーなどの絶滅した動物の洞窟壁画に若いころから魅せられてきた同氏は、プロジェクションマッピングで新たな洞窟壁画に挑戦。旧石器時代の芸術家と同じくアナモルフォーシスを用いながら、アートでもあるが社会に向けたメッセージを発することで、こうした動物のあまり知られていない美しさを強調している。End