NEWS | 建築
2018.11.13 14:47
アメリカの建築設計事務所・ZGF Architectsは、Googleとのパートナーシップのもと、カリフォルニア州プラヤ・ビスタにある「Spruce Goose Hangar」の改装を手がけた。
もとは、飛行機開発に心血を注いだ実業家ハワード・ヒューズが飛行艇「H-4 ハーキュリーズ」(別名「スプルース・グース(Spruce Goose)」)製造のために1943年に建てた格納倉庫。
この7階建ての高さ・全長750フィート(約228m)の歴史的木造建築のなかに、450,000平方フィート(約41806平米)強の4階建ての「建物内建物」を構築。
内部はオフィス、ミーティングスペース、フードコーナー、イベントスペース、従業員のアメニティスペースで構成。既存のGoogleの敷地2か所の間に位置する同建築にふさわしい再利用を行いながら、ワークスペース・デザインに新たな視点をもたらしている。
新たなフロアには作業スペースを設け、中央階段を通じて共同作業スペースやカフェと密接なつながりをもたせている。循環型の通路によって相互作用が促進されており、各フロアを囲む通路や、1階から上方への傾斜する遊歩道が設けられている。ブリッジは中央階段を横切って作られており、各階の端から端までを縫うように進むことができる。
新しい内装は控え目である。色彩と質感ならびにカスタムメイドの家具は慎重にセレクトされており、活気に満ちた多様なアートインスタレーションが表現されている。倉庫の伝説的な航空史に敬意を表して、コールセンター、ミーティングルーム、会議室には「Kite」から「Zephyr」まで、空をイメージした名前と美を意識したテーマが設けられている。ホスピタリティスペースはそれぞれ、かつての象徴的なスタイルに現代風の要素を取り入れデザインしている。