パナソニックは、世界初の8K有機センサーを搭載した8Kカメラシステムを開発したと発表した。2019年秋の発売を予定している。

8KマルチパーパスカメラAK-SHB810は、PLレンズマウントを採用した小型軽量のボックスタイプカメラ。8K有機センサーを搭載。有機薄膜を光電変換部に用いた積層構造により、効率的な光電変換と電荷蓄積を両立。8Kの高解像度で明暗差に対応する広ダイナミックレンジ、スキュー歪やフラッシュバンドの無いグローバルシャッター、電子NDフィルター機能を実現した。

カメラユニットと、光ファイバーケーブルで接続するイメージプロセッシングユニットAK-SHU810からは、8K/4K/HDの映像出力が可能。従来以上に高画質な8K映像と小型軽量なマルチパーパスカメラの汎用性により、放送と映像制作の幅広い用途に対応できる。

同社では、2017年には8KスーパーハイビジョンレコーダーAJ-ZS0580を発売するなど、8K機器の開発・提供を進めてきた。2020年を見据え、実運用に耐えうる4K/8K機器・システムを開発し、放送制作の高画質化および放送業務の効率化をサポートし、放送業界の発展に貢献することを目指している。

なお、同開発機は、2018年11月14日（水）から11月16日（金）まで幕張メッセで開催される2018年国際放送機器展「Inter BEE 2018」に参考出展される。