東京都世田谷区にある二子玉川ライズ スタジオ＆ホールでは、アーティストの鈴木康広による展覧会「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」（主催・企画制作：Bunkamura）が2024年7月20日（土）から9月1日（日）まで開催される。

鈴木康広《まばたきの葉》2003年 courtesy:ワコールアートセンター Photo by 市川勝弘

鈴木康広《空気の人》2007年、2009年「空気の港−テクノロジー×空気で感じる新しい世界」羽田空港 第2ターミナルにて

鈴木は、身の周りに存在する何気ないものごとに着目し、自身の小さな気づきを独自の視点で捉え直して作品をつくり上げるアーティスト。ロケーションの変化や鑑賞者の視点・発見によって新たな表情を見せる、ユーモラスさが作品の特徴だ。

同展では、代表作である《まばたきの葉》や《空気の人》など、鈴木の繊細な視点と斬新な発想にもとづく「見立て」（あるものを見て他の何かを連想し、新たな視点で捉えなおすこと）から生まれた作品約50点を展示する。

同じ作品と向き合うにしても、気づきや発見は人それぞれに異なる。鈴木の「発見」から生まれた作品は、それを観て新たな「発見」を得る鑑賞者、さらにはその様子を見て別の視点から「発見」をする隣の鑑賞者へと、「発見」が連鎖していく。

こうした「発見」の手がかりとして、鑑賞だけでなく体験できる作品に、より親しみを感じることができる。また、小さなワークショップコーナーを通じて、夏休みの工作や自由研究のヒントにも出会えるだろう。

鈴木康広 ポートレート Photo by Timothée Lambrecq